大仙の若葉

たのしいアフィブログ

ある意味でエロゲユーザーが見るべき映画「ラスト・オブ・モヒカン」

 とりあえず、かっこいいエロゲ主人公を思い浮かべてごらん?。その主人公はきっとヒロインのために命なり身体なりを張っていると思う。それが大半を恋愛ものが占めているエロゲにおける、かっこいい主人公の描き方だからだ。主人公がイケてるエロゲが好きなやつは、そういう男が好きだから、そういう主人公の出現率が比較的高いからという理由で、エロゲをやってるんだろう。というか自分がそうだ。女のために命をかける男ってのはだれが見てもかっこいいのだ。しかし、そういう映画は思いのほか少ない。いかに障害を退けて女と結ばれるかとか、なりゆきでなんやかんやとかがが多い。映画であるからには、多少なりとも幅広さを供えていなければならない。女を男が守る、助ける、という構図は、男の理想すぎてかえってニッチなんだろう。で、そういう主人公は完全に男向けであるエロゲに多くなる、たぶん。エロゲはなんやかんやで男の理想の詰合せである。けれど理想にも人の数だけ幅があれば、時代とともに変わってしまう。エロゲですらそういった構図は縮小化されつつある、たぶん。

 そんなわけで「ラスト・オブ・モヒカン」だ。自分の一番好きな恋愛映画だ。「わかるわー」となったやつはきっと自分と同類の人間だ。かっこいい主人公が好きなやつが見るべき映画だ。主人公の描き方がエロゲ的なんだ。是が非でもヒロインを守ろうとする姿勢が。土壇場で女を優先する主人公って個人的に嫌いなんだけど、この映画は好き。恋愛の御膳立が整っているからだ。いつだか批判したハートブルーとかは、捜査! っていう前提があるのにもかかわらず恋愛に走ったから「は?」なったんだけど、この映画には前提がない。急に主人公たちが現れてヒロインたちのピンチを救う。一応ヒューロン族の足跡を追っていた的なことが言われているけど、べつにヒューロン族とモヒカン族の争いという映画ではない。ピンチに颯爽と現れるというご都合主義に整合性をもたせるための説明にすぎない。フランスとイギリスに各々が協力してるから間接的にはそういう映画と受け取れなくもないが、そういう映画ではない。仮にそういう映画だったら、恋愛要素は邪魔だ。この映画はロマンスなのである。で、そういう前提がないから、素直に恋愛を受け入れることができる。ピンチを救われて、自分たちのために、死んだ仲間の埋葬を泣く泣く諦められたらそりゃ惚れる。中盤、仲間たちが、家族のために戦場から離れる場面があって、主人公は戦場に残るっていう普段であれば唾棄すべき展開があるんだけど、主人公の家族はもう一緒にいるから、これまた許せる。家族が離れててピンチかもっていう状況で女のために残ることを選んだら「はい、やっちゃった~」って思っただろうが。もしバットマンがデントよりレイチェルを選んだら最悪でしょ。そういうことだ。あと地味に大きいのが、ヒロインがうざくない。ヒロインがうざかったらどんなに主人公がかっこよくてもすべてが無に帰す。仲間の逃亡を先導したっていうので主人公が逮捕されちゃうんだけど、そのとき父親に猛抗議する場面。主人公がヒロインを愛する、ヒロインが愛に応える。そういう関係。ぐっとくる。あと谷間がエロい。戦場に添えられるほのかなエロス。戦いに負けたけどフランスが「そのまま帰っていいよ」っていうから「まじすか~」って、家路についてるときに、「ないわ~」ってなったヒューロン族が主人公たちを襲うんだけど、そのときの何が何でもヒロインは守ってやると言わんばかりの主人公が本当にかっこいい。ダニエル・デイ・ルイスアカデミー賞を三度も受賞したそうな。で、そのあとのヒロインを見捨てざるを得ないっていう場面がこれまた良い。こんなこと言って、かっこよくないわけがないでしょう。そして自己犠牲。俺をかわりに殺せって。で、いままで主人公に嫉妬丸出しだったやつがいるんだけど、そいつがそこで見せる行動が男。女を巡った敵対関係の果ての束の間の友情が、たしかにそこにあった。

 魅力的だとされるエロゲ主人公は大まかに二通りあると思う。ヒロインのために行動するやつと、ヒロインに寄りそうやつ。前者はG線とかね。後者はパルフェ。前者が好きっていう人はきっと見て損はない映画だ。エロゲユーザーの諸君、たまには光学ドライブにエロゲ以外を入れてみないか?。