ケツを差出したくなるレベルでかっこいいエロゲ主人公を13人、独断で選びました。
ぼくのエロゲの購入基準のひとつが、というよりほぼすべてが、主人公なんだ。エロゲだから無条件に主人公がモテるのではなく、エロゲだからこそ、主人公がモテることに説得力がほしいんだ。はじめは、主人公がかっこいい作品のおもしろい率は高いなくらいの考えが、いつのまにやら、主人公が魅力的じゃないエロゲなぞ断じてやってやるものかというところまで来てしまったんだ。なので最近はめっきりプレイ本数も減ってきてしまったんだ。だから、主人公に主眼を置いた僕の選別眼は、それなりに信用できるよ。
というわけで、僕がかっこいいと思ったエロゲの主人公たちを紹介しよう。
「浅井京介」 G線上の魔王
ハイエナじみた小悪党から一転、後半いきなりかっこよくなります。むしろハイエナじみた前半ありきのかっこよさなのです。お金が絡むか養父に命じられるかしない限り動かなかった主人公が、愛のために傷つく姿は、ひたすらかっこいい。五章、満身創痍になりながらヒロインを助け出そうとするくだりは、熱いBGMとノリにノッた文章と相まって、最高にかっこいい場面となっています。
「葉山真之」 その横顔を見つめてしまう
愚直なまでに人を信じる様は、好き嫌いが別れるかもしれない。基本的にるーすぼーいの作品は、主人公がヒロインの芯の強さを見てちょこっと成長といった展開の繰り返しだ。しかし、この作品は逆に、主人公の強さに触れ、ヒロインが成長という展開になる。
ヒロインの一人がクラスメイトに悪しざまに言われ、主人公が庇うシーンのために購入する価値あり。
「雨竜菁」 残暑お見舞い申し上げます
1ルートしかやってませんッ(憤慨)。
普段はおちゃらけ、いざというときに男気を見せる彼は、スタンダードにかっこいい主人公です。嵐のなか、ヒロインのためにバイクを疾駆させるシーンには、思わずこちらも応援してしまうほど。エロゲ主人公はヒロインのために命をかけてなんぼです。ただかっこいいだけでなく、悲しみを爆発させる人間臭さも彼の魅力です。
「榊晃輔」 プリマステラ
冒頭、水泳大会に向かう途中、事故りそうになったヒロインを庇い大怪我。そのヒロインの通う女子校でリハビリすることに。
大抵、こういう状況になった主人公って、戸惑うばかりで見ててめんどくさいんですけど、この主人公はしっかりと復帰のための努力を欠かさず、かと言ってスポ根一辺倒になることもなく、ヒロインとの交流を行うオールラウンダーな主人公です。
共通ルートでヒロイン四人の処女食っちゃうっていうので、変な風評になってる感がありますが、男の僕もケツを差し出したくなるレベルの主人公です。抜きゲーですけど、決して緩くはないであろうヒロインたちの股を開かせるのには、相応の理由があるのです。
「吾妻裕毅」 さらさらささら
地区開発のために、正体を隠して視察。どのルートも、村を守るために自身の正体をバラすシーンの最大瞬間風速はなかなかのもの。しかし、そこがかっこよさのピーク。以降、ちょっぴり微妙。それを差し引いても、かっこいい主人公であることには変わりないと思うので、ご賞味あれ。
「城島一誠」 ぽっと -Rondo for Dears-
作中、これといった活躍もあまりなく、一見地味な彼ではありますが、誠実という言葉がこれほど似合う主人公もいないでしょう。ヒロインに寄り添い、気づかい、自身も少しづつ己の道を見出していく彼には、等身大の人間としての魅力がありますね。
「神谷欧介」 仰せのままにご主人様!
唯我独尊たる前半から、漢になる後半。ギャップがいいね。ハーレムルートの評判がいいようですが、ぼくは夕絵さんルートが好きです。
クライマックス、主人公は夕絵さんを引き止めるために、土下座をしますが、これほどかっこいい土下座をする主人公は、いまだかつていなかったでしょう。
「佐倉圭吾」 おしえて☆エッチなレシピ -アナタとワタシのあま〜いせいかつ!
普段はおちゃらけてるけど、いざという時は漢を見せる系主人公にぼくは弱いのかもしれません。ギャップっていうの?。
かつての恩師の店を立て直すべく、主人公がはるばるパリから帰ってきます。案の定、ヒロインのいい感じになるのですが、体外の主人公がこういう立場になった場合、ヒロインか夢か秤にかけるのですが、この主人公はまよわず夢を選びます。おちゃらけながらも芯の通った彼には、夢にひたむきな彼には、憧れざるをえません。
「雪村雪之丞」 あしたの雪之丞
世間では、2の主人公である「久保勝」の方がかっこいいとされているが、個人的には断然彼のほうがかっこいい。2の主人公がくすぶっているとき、落ち込んでいるときに活を入れにくる彼は、前作の苦悩を経たからこその、頼もしさとかっこよさがあります。「カムバックだ」には、しびれたね。あしたの雪之丞は、無印、2と合わせて、雪村雪之丞の挫折と再生、そして成長の物語なのだと声を大にして言いたい。だいたいよ~、エロゲユーザーは主人公がヘタレたり苦悩する展開に厳しすぎるんだよ。そういうのを経て、成長する姿がかっこいいんじゃないか。ヘタれるだけヘタれて成長しない主人公が多いからなのかもですが。
「成田真理」 ハローレディ
肉体的、精神的にたくましい主人公はあまり好きではないのですが、彼は好き。彼は好きですけど、肝心の本編はちょいちょい不満に思う展開があって、いまいちノリきれなかったのですが、アペンドのふたルートがとても好みだったので、いいとします。特に推したいのが、「兜山美鳥」という娘のルートです。センターヒロインよりヒロインしています。本編では主人公の復讐がメインだったのですが、展開によってそれがうやむやになったりして、それが不満だったのですが、彼女のルートは、彼女の救済というのがさっさと提示され、最後までそれを貫いたので、主人公のかっこよさが際立ちます。クライマックス、暴走だかなんだかをした彼女を止めようとする主人公が、BGMとあいまってかなり熱くかっこいいです。アペンドにて追加されたBGMなので、アペンド発売前に出たサントラに収録されていないのが、地味に不満です。
「長谷川秋臣」 ゆきうた
学生のくせしてずいぶんと達観しているやけに大人びた主人公です。奇跡を起こす代わりに代償を要求する不思議な不思議な木が、ちょいちょい絡んでくるゲームなのですが、盲目のヒロインのルートの終盤、自分の目と引き換えに彼女の目を治すかどうか、めっちゃ悩むんですね。選択肢が出るんですけど、どっちを選んでも、なんとも言えない切なさを味わえます。僕が好きなのは、彼女の目を治す方なんですね。目が治った!。主人公に会いに行こ!。みたいなくだりとか、いや、ほんと、切ねえの。
「ロック・アルウェン」 マジカライド
呪いだかなんだかで、豚みてえなぬいぐるみにされた主人公。三枚目を演じる普段ゆえに、ここぞというときに決める姿はギャップがあっていいですね!。クライマックス、全開で魔法を使う主人公には「待ってました!」という気持ちにさせられます。王道のシナリオゆえに熱く、主人公のかっこよさが際立つ、素敵なエロゲです。美里さんが攻略できないのが、最大の欠点。
「菅沼 翔一」 DEARDROPS
久々に熱い男を見たぜ。負けん気、男気、根性の3Kが揃ったなかなかに泥臭い主人公。過去にとらわれる人間的な弱さもしっかり持っており、それを乗り越え再びバイオリンを手にとる様は、とてもかっこいいですね。
エロゲなのでヒロインとの交流ももちろんなんですけど、地味に権田さんとの友情話だとも思うんですね。失意のどん底に沈んだ権田さんに活を入れるくだりとか、かなり熱い場面ですよ。権田さんによって救いを見出すことができたスガショーが、逆に今度は救うという構図がなかなかにそそりますね。
いかがでしょうか。あえて有名所を外しました感を漂わせてるかと思えば、やっぱりそうでもない、どことなく香ばしいラインナップですが、僕の好きなエロゲ主人公を紹介しました。
やったことのない作品があれば、遊んでみてください。