大仙の若葉

たのしいアフィブログ

ケヴィン・スペイシーのセクハラ

 ケヴィン・スペイシーのセクハラがなにやら話題になっている。アンソニー・ラップという、今回の騒動で自分を含めけっこうな数の人がはじめて存在を知ったような俳優が、14歳のときに受けたセクハラをいまになって告発したとのことだ。現在の年齢は46歳だ。32年前に受けたセクハラをいまになって蒸し返すのはイマイチ謎だが、それほどまでに心の痛手は深かったということなのだろう。30年もの歳月があれば、いかにエグいセクハラと言えど傷は癒えそうな気もするが、なんだかんだそこは人それぞれなんでしょう。

 セクハラの影響はなかなかのものらしく、リドリー・スコットの新作においてケヴィン・スペイシーは降板。登場場面はべつの俳優に置き換え撮り直し、なんやかんやで費用は11億円にもなるそうな。セクハラと11億円を天秤にかけてセクハラの方に傾くあたり、映画業界におけるセクハラの罪深さがうかがえる。

 しかし、ケヴィン・スペイシーのセクハラが問題になるというのがすごい。ケヴィン・スペイシーから受けたセクハラなんて、むしろ自慢になりそうなものだが。Twitterで詳細を書けば、嘘松認定されるような出来事だが。自慢でもツイートでもなく告発するあたり、映画業界ではケヴィン・スペイシーも一個人にすぎないということなんでしょうか。アメリカ人のくせしてジョークの肥やしにしない。どれだけセクハラは罪なんだ。

 でも、まあ、わからんでもないのだ。そうだよな。セクハラが問題にされそうなビジュアルしてるもんな、ケヴィン・スペイシー。いい感じに接してくるけどさりげなく尻を撫でてきそうなビジュアルしてるもんな。なんとなくだけど、俳優って二種類いると思うんだ。ビジュアルと演技の両方が揃ってるやつと、演技に加えビジュアル以外のなにかで補うの俳優。ケヴィン・スペイシーは後者寄りなのだ。整ってるか整ってないかで言ったら整っている顔立ちなのだと思うのだが、やはりブラッド・ピットとかの美形俳優と比べると、やはり華やかさはない。ブラット・ピットからのセクハラはなんか許されそうだけど、ケヴィン・スペイシーのセクハラはたしかになんか許されなさそう。アンソニー・ラップも、ブラット・ピットからのセクハラであれば、告発しなかったのではないだろうか。